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中学生が持つメリット

スマートフォンの普及により、中学生でもスマホを持つことが一般的になりました。しかし、そのメリットとデメリットを理解し、適切な使用方法を身につけることが重要です。

この章では、中学生がスマホを持つメリットについて詳しく説明します。

情報の手段が広がる

当然ですが情報収集の手段が広がります。

インターネットを活用することで、学校の課題研究から趣味の情報収集まで、様々な情報を手軽に得ることができます。最近ではチャットGPT （生成AI）の登場でより便利になっていくでしょう。

家族との連絡網の1つとしてLINEがあります。LINEのようなコミュニケーションアプリを使えば、家族のほか、友人との連絡がスムーズになります。

親として一番気になるのは安否確認。

いざ電話が繋がらない場合でも、インターネット回線さえつながればLINEで緊急時の連絡手段としても役立ちます。電車の改札が通ったときも、塾へちゃんと行ったのかなどの確認でも、GPS機能を利用することで位置確認ができるようになります。

最近では学校からの連絡や地震などの災害情報もLINEなどをコミュニケーションツールとして利用している中学校もでてきました。

中学生が持つデメリット

スマホの便利さが否応なく認められる一方で、中学生がスマホを持つ際のデメリットも無視することはできません。

最も大きな懸念点は、インターネットの使い過ぎによる健康リスクです。長時間の画面への視線は、視力低下や過度の疲労を引き起こします。

文部科学省が毎年実施している「学校保健統計調査」によると、裸眼視力1.0未満の割合は、小学生、中学生、高校生いずれも過去最悪となっています。特に中学生は、2010年には38.8%だったのが、2023年には45.8%と大幅に増加しています。

引用：健康づくりポータルサイト（healthy-life21.com）より

スマホによる視力の低下は相関関係が強く、以下の結果を招く恐れがあります。

これは学習時間や睡眠時間の減少につながり、成長期の子どもたちにとっては大きなデメリットとなります。

また、不適切なコンテンツへのアクセスも問題となります。

中学生は、情報を適切に判断する能力がまだ十分に備わっていないため、偽情報や有害な情報に対して無防備になりがちです。

さらに、スマホの持ち運びが容易なため、授業中や寝る前など、本来スマホを使うべきでない時間にも使ってしまう可能性があります。

SNSを通じたいじめやプライバシーの侵害など、スマホを介した問題も増えており、これらに巻き込まれるリスクも存在します。

スマホは情報を取得し、親子のコミュニケーションを取るための有用なツールですが、適切な使用方法やルールを理解しなければ、デメリットが大きくなります。

中学生に適したプランの選び方

中学生にスマホを持つことが普通になってきましたが、その中で大切なのが「プランの選び方」です。

スマホを持つ上での費用や、データ通信量、子供の成長に合わせた機能の有無など、適切なプランを選ぶことは安心してスマホを使用するために欠かせません。

しかし、多種多様なプランが存在する現代、どのプランが中学生に適しているのかを見極めるのは一筋縄ではいきません。

まず、中学生に適したプランを選ぶ際、考慮すべきポイントは「費用」「データ通信量」「機能」の3つです。

費用面では、月々の支払いが中学生のお小遣いや親の負担にならない範囲であることが重要です。

また、データ通信量は中学生が日常的に行うネットサーフィンやSNS、ゲームなどのために必要な量を見極めることが求められます。

そして、中学生の成長に合わせて必要な機能が含まれているかもチェックが必要です。

それでは、これらのポイントを考慮しながら具体的なプラン選びの方法を見ていきましょう。

まず各キャリアの中学生向けプランを比較し、費用やデータ通信量、機能をチェックします。

また、一度選んだプランでも、ライフスタイルの変化や新しいプランの登場により見直すことも大切です。

プラン選びは一度きりではなく、中学生の成長と共に変わるものと捉え、適宜見直しを行うことが大切です。

まず始めにキャリアによる代表的な「機能」サービスをご紹介します。

NTTドコモ「ファミリーネット for ジュニア」

利用時間帯制限: 設定した時間帯にスマホの使用を制限できます。

アプリ利用制限: 利用できるアプリを制限できます。

コンテンツ利用制限: 利用できるサイトやアプリを制限できます。

位置情報確認: 利用者の現在地を地図上で確認できます。

通話・SMS履歴確認: 利用者の通話履歴やSMS履歴を確認できます。

緊急連絡機能: 利用者が緊急時にボタンを押すと、登録した連絡先に通知が届きます。

au「はじめてスマホデビューセット」

利用時間帯制限: 設定した時間帯にスマホの使用を制限できます。

アプリ利用制限: 利用できるアプリを制限できます。

コンテンツ利用制限: 利用できるサイトやアプリを制限できます。

位置情報確認: 利用者の現在地を地図上で確認できます。

通話・SMS履歴確認: 利用者の通話履歴やSMS履歴を確認できます。

フィルタリング（有害サイト・アプリ制限）: 有害なサイトやアプリへのアクセスを制限できます。

ソフトバンク「あんしんフィルター」

利用時間帯制限: 設定した時間帯にスマホの使用を制限できます。

アプリ利用制限: 利用できるアプリを制限できます。

コンテンツ利用制限: 利用できるサイトやアプリを制限できます。

位置情報確認: 利用者の現在地を地図上で確認できます。

通話・SMS履歴確認: 利用者の通話履歴やSMS履歴を確認できます。

フィルタリング（有害サイト・アプリ制限）: 有害なサイトやアプリへのアクセスを制限できます。

3キャリアの中学生向け見守り・セキュリティーサービス

サービス名	キャリア	月額料金	主な機能	対応端末	注意事項
ファミリーネット for ジュニア	NTTドコモ	550円	● 利用時間帯制限 ● アプリ利用制限 ● コンテンツ利用制限 ● 位置情報確認 ● 通話・SMS履歴確認 ● 緊急連絡機能	Android、iOS	要契約者と利用者端末の事前設定が必要
はじめてスマホデビューセット	au	550円	● 利用時間帯制限 ● アプリ利用制限 ● コンテンツ利用制限 ● 位置情報確認 ● 通話・SMS履歴確認 ● フィルタリング（有害サイト・アプリ制限）	Android、iOS	要契約者と利用者端末の事前設定が必要
あんしんフィルター	ソフトバンク	550円	● 利用時間帯制限 ● アプリ利用制限 ● コンテンツ利用制限 ● 位置情報確認 ● 通話・SMS履歴確認 ● フィルタリング（有害サイト・アプリ制限）	Android、iOS	要契約者と利用者端末の事前設定が必要

キャリアの見守り、セキュリティーサービスは充実しています。

料金も550円税込と安価であるため、検討してみても良いかもしれません。

キャリアが提供しているサービス以外にもいくつかありますのでご紹介します。

Google ファミリーリンク

Googleアカウントがあれば無料で利用可能
利用時間制限、アプリ制限、コンテンツ制限、位置情報確認、スクリーンタイム制限などの機能が利用可能
Android端末とiOS端末に対応
日本語を含む複数言語に対応

キッズガード

月額550円から利用可能
利用時間制限、アプリ制限、コンテンツ制限、位置情報確認、通話・SMS履歴確認、写真・動画閲覧制限などの機能が利用可能
Android端末とiOS端末に対応
日本語を含む複数言語に対応

Qustodio

月額880円から利用可能
利用時間制限、アプリ制限、コンテンツ制限、位置情報確認、通話・SMS履歴確認、SNS監視、ゲーム時間制限などの機能が利用可能
Android端末、iOS端末、Windows端末、Mac端末に対応
日本語を含む複数言語に対応

キャリアショップのサービス以外にも同様な機能を備えたサービスがあります。

格安スマホをご利用のお客様やもっと多機能を考える人にとっては、上記のような外部サービスもおすすめです。

プラン選びのポイント

中学生に適したスマホのプランは、その子のライフスタイルや必要な機能、親の予算など多くの要素によって決まります。

価格に影響するのは通信量です。

どんな使い方をするか、その必要性を検討しましょう。

スマホを学習支援ツールとして使うのであれば、データ通信に余裕があるプランが適しています。

しかし、ゲームや動画視聴が主な用途であれば、大容量のデータ通信が可能なプランを選ぶことが重要です。

代表的な例を挙げます。

スマホ学習支援ツール向け格安通信サービス比較一例

サービス名	月額料金	高速通信容量	国内通話・SMS	メリット	デメリット	注意点
楽天モバイル	1,000円	使い放題（楽天 Linkアプリ利用時）	なし	月額料金が安い楽天サービス利用者であればお得	楽天回線エリア外では速度が遅くなる昼間は混雑しやすい	楽天回線エリア内であれば高速通信が可能
au povo2.0	990円	20GB	使い放題	月額料金が安い国内通話・SMS使い放題	20GBを超過すると低速通信になる au回線エリア外では速度が遅くなる	20GBを超過後の低速通信速度は3Mbps
ワイモバイル	980円	12GB	使い放題	月額料金が安い国内通話・SMS使い放題	12GBを超過すると低速通信になるソフトバンク回線エリア外では速度が遅くなる	12GBを超過後の低速通信速度は1Mbps

次に、通話料金もチェックしましょう。

学校や塾、友達との連絡に必要な通話時間を見積もり、それに見合ったプランを選択することが大切です。

また、親子で共有できるプランも存在します。

これは、家族全員の通話料金を抑えることができるため、コストパフォーマンスが良いと言えます。

「家族間通話無料」を参考にみてみましょう。

親子で共有できる通信量で安くなるプラン比較一例（3キャリア・MVNO含む）

サービス名	キャリア	月額料金	共有可能人数	高速通信容量	その他	注意事項
家族割プラス	NTTドコモ	3,850円～	最大5人	各回線5GB～	家族間通話無料	契約者名義の家族のみ加入可能
au家族割プラス	au	4,178円～	最大5人	各回線5GB～	家族間通話無料	契約者名義の家族のみ加入可能
ファミリーシェアプラン	ソフトバンク	4,950円～	最大5人	各回線5GB～	家族間通話無料	契約者名義の家族のみ加入可能
mineo マイそく家族	mineo	2,980円～	最大4人	各回線5GB～	最大3GBまで高速通信	家族間通話無料
UQモバイル家族割	UQモバイル	3,465円～	最大5人	各回線3GB～	家族間通話無料	契約者名義の家族のみ加入可能

親子で共有できる通信量で安くなるプランを選ぶ際のポイント

家族の人数：共有できる人数を確認しましょう。

高速通信容量：各回線で利用できる高速通信容量を確認しましょう。

料金：月額料金だけでなく、初期費用やオプション料金なども確認しましょう。

キャリア：利用エリアや速度などを確認しましょう。

その他：家族間通話無料などの特典を確認しましょう。

もし電話代を抑えたい。という方には、ドコモから提供された最新のサービス「irumo」や「ahamo」があります。詳しくは各キャリアのサービスサイトをご覧ください。

ドコモ最安料金プランのメリットとデメリット irumoとahamo？

さらに、中学生はスマホの扱いに慣れていないため、故障や紛失のリスクも考慮する必要があります。

そのため、保証サービスが充実しているプランや、紛失保険がついたプランもおすすめです。

ただし端末の保証サービスはキャリアによっては店頭で購入した端末以外受付しない場合があります。

保険会社などが提供する保証サービスであれば、どこで買ったスマホでも加入が可能になります。

以下に、端末紛失に関する保険、保証サービスの一例をご案内します。

スマホ端末の紛失・故障保証サービス比較一例（3キャリア・MVNO・保険会社含む）

サービス名	提供元	月額料金	補償内容	補償期間	免責金額	対象端末	注意事項
ケータイ補償サービス	NTTドコモ	550円～	水濡れ・破損・盗難・紛失	3年	10,800円	新品・リフレッシュ品	契約者名義の端末のみ加入可能
あんしん保証パックプラス	au	550円～	水濡れ・破損・盗難・紛失	3年	10,800円	新品・リフレッシュ品	契約者名義の端末のみ加入可能
あんしんあんしんケータイ保険	ソフトバンク	700円～	水濡れ・破損・盗難・紛失	3年	10,800円	新品・リフレッシュ品	契約者名義の端末のみ加入可能
スマホ保険プラス	Y!mobile	880円	水濡れ・破損・盗難・紛失	2年	8,800円	新品・リフレッシュ品	Y!mobile契約者のみ加入可能
スマホ保険	mineo	660円～	水濡れ・破損・盗難・紛失	2年	8,800円		mineo契約者のみ加入可能
スマホほっとラインあんしん補償	J:COM MOBILE	650円	水濡れ・破損・盗難・紛失	2年	8,800円		J:COM MOBILE契約者のみ加入可能
あんしんモバイル保険	au損害保険	770円～	水濡れ・破損・盗難・紛失	2年	8,800円	キャリア・MVNO問わず加入可能
スマホ保険	損害保険ジャパン	880円～	水濡れ・破損・盗難・紛失	2年	8,800円	キャリア・MVNO問わず加入可能

最後に、価格の面で一括購入するか月々の分割払いにするか、予算に合わせてプランを選びましょう。

これらのポイントを押さえながら、中学生のライフスタイルや親の予算に合ったプランを選ぶことが、スマホデビューを成功させる秘訣です。